17-4 析出硬化型ステンレス鋼

当社の 17-4 PH ステンレス鋼 (SS) は、約 17% のクロムと 4% のニッケルの化学組成を持つ析出硬化型マルテンサイト系ステンレス鋼です。典型的な使用例は、高強度と優れたレベルの耐食性が必要な用途に見られます。所望の強度と靱性は、熱処理プロセスの温度範囲によって調整できます。 Best Stainless は、UNS S17400、AMS 5643、ASTM A564、ASTM A693 Grade 630 などの高品質規格の 17-4 ステンレス鋼棒を提供しています。
17-4 PH は、1 回の低温析出硬化熱処理で硬化できるクロムニッケルグレードのステンレスです。このような処理により、高強度レベルで優れた機械的特性を得ることができる。スケーリングと歪みは最小限に抑えられます。 17-4PHは溶体化処理状態で使用しないでください。  17-4は機械加工が得意で、溶接性に優れ、鍛造が容易です。優れた機械的特性と加工特性の組み合わせにより、このグレードは幅広い用途に適応できます。合金 17-4 PH は、標準的な硬化性ステンレス鋼よりも優れた腐食攻撃に耐えます。

プロパティ
17-4 PH ステンレス鋼の物理的特性は、材料に行われる焼き戻しプロセスによって異なります。用途に特定の物理的特性が必要な場合は、この材料がお客様のニーズを満たしているかどうかを確認するために当社までお問い合わせください。

一般的な用途
17-4 ステンレス鋼の一般的な用途は次のとおりです。
モーターシャフト
航空機構造部品
バルブステム
歯車

導入

グレード 420 ステンレス鋼は、クロム含有量が最低 12% の高炭素鋼です。他のステンレス鋼と同様に、グレード 420 も熱処理によって硬化できます。焼きなまし状態では良好な延性があり、金属を研磨、表面研磨、または硬化すると優れた耐食性を示します。このグレードは、12% のクロムを含むすべてのステンレス鋼グレードの中で最高の硬度 (50HRC) を持っています。

グレード 420 ステンレス鋼に類似したステンレス鋼グレードには、組成にバナジウム、硫黄、モリブデンを含むグレード 420 の他のバージョンやグレード 440 シリーズなどのマルテンサイト鋼が含まれます。非標準グレードの 420C は、カーボン含有量がグレード 420 よりもわずかに高くなります。

マルテンサイト系ステンレス鋼は、硬度が高く炭素含有量が多いステンレス鋼です。これらの鋼は通常、焼き入れおよび焼き戻し処理を必要とする方法を使用して製造されます。マルテンサイト鋼の動作条件は、高温での材料強度の損失と、負の温度での延性の低下の影響を受けます。

主要なプロパティ

ASTM A276 では、棒製品について次の特性が記載されています。鍛造品や板材など他の形状でも仕様が同様であるとは限りません。

化学組成

グレード 420 ステンレス鋼の組成範囲を次の表に示します。